近年、日本各地では2020年に向けた訪日観光客の増加を見込み、ホテルの建設ラッシュが続いている。一方、明治期の近代産業発展とともに黎明期を迎え、100年の時を越えた今なお現役の「クラシックホテル」は、開国したばかりの日本において外交の場としても重宝され、その後も時代のニーズに応じて文化的な役割、建築的な機能を変えていくことで、今日の日本のサービスの礎を築き、古くから続く老舗旅館や温泉宿にも大きな影響を与えてきた。
本展では、ホテルの原点とでもいうべき日本を代表する11のクラシックホテルを中心に、その変遷を辿るとともに、建築空間に積み重なる”ものがたり”に焦点を当てる。クラシックホテルは創業者やホテルを取り巻く人々の強い想いや思考とともに、今日まで生き続けている。本展会場では長い年月をかけて紡がれ、そして今後も継承されるべきクラシックホテルの魅力を、建築図面や写真、映像・言葉・グラフィックなど様々な角度から体感できる展示構成を予定している。
神奈川県からは、箱根の富士屋ホテルと横浜のホテルニューグランドが展示協力を行なっている。
・会期:2020年2月8日(土)~5月31日(日)
・会場:建築倉庫ミュージアム 展示室A ・開館時間:火〜日 11時〜19 時(最終入館 18 時)月曜休館(祝日の場合、翌火曜休館)
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