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[レポート]フェリス女学院歴史資料館 内覧会【フェリス女学院】



令和2(2020)年、フェリス女学院は創立150周年を迎えた。その記念事業の一環として山手6号館を「フェリス女学院150周年記念館」として改装し、その1階に「歴史資料館」を設置した。この資料館の展示は、フェリス女学院の150年にわたる歩みを横浜の開港から現在に至るまでの歴史と重ね合わせて見学できるように構成されている。

令和2(2020)年10月24日(土)、11月1日の開館に先立って関係者向けの内覧会が行われた。



まず、歴史資料館館長で学校法人フェリス女学院学院長の鈴木佳秀氏が挨拶にたち、資料館開設に至るまでの経緯の説明と関係者への謝辞を述べた。

次に、歴史資料館の展示監修にあたった大西比呂志教授が挨拶にたった。「歴史資料館=アーカイブ・ヒストリーという名前は横浜開港資料館を意識してつけた。資料館という名を冠しているからには学術的でなければならない。その中でフェリスが多くの人に支えられてきたとうことを展示を通じて残していきたい。」と語った。

続けて来賓として、フェリスの横浜における校地確保の恩人である大江卓の孫で、大江卓の研究会である卓囲会の大江貞男氏が高知から駆けつけ挨拶に立った。

最後に、今回の展示で風車模型を作成した松尾設計の松尾剛史氏によるダニエル・ハラディ式風車についての紹介があった。



資料館ではまず入口でカイパー記念講堂ステンドグラス(部分複製)に迎えられる。

展示室は大きく分けて3つの展示コーナーで構成されている。

第1展示コーナーでは「草創から発展へ 黎明の鐘は響きて」として、草創期から発展期に至る経緯を主に資料のグラフィック展示で紹介しているが、最後に前出のダニエル・ハラディ式風車、所謂「フェリスの赤い風車」が置かれている。



第2展示コーナーでは「苦難を超えて いざ、自由の友よ」として、関東大震災、第2次世界大戦中の苦難とそれを乗り越えている様子を紹介している。震災時、生徒たちの体験を綴った「大震火災遭難実記」や「教育勅語」など貴重な資料が展示されている。

第3展示コーナーでは、戦後の発展の様子が紹介されている。第3展示コーナーの周りには、山手・緑園キャンパス周辺のジオラマ、所蔵写真がされるスクリーン、旧1号館で使われていら机などが並べられていおり、往時のフェリス女学院様子を知ることができる。

今後は、史資料の収集、保存、調査、研究を基礎として、その成果に基づく自校史教育、展示、情報提供を行っていくとしている。

令和2(2020)11月1日の開館ではあるが、新型コロナウィルス感染予防のため当面は関係者向けの公開とのことである。




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