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[歴鉄_09]横浜市電1104号 | 横浜市・横浜市電保存館

更新日:2021年5月25日


市電保存館車両展示コーナーの3台目は、523号と1007号の間の大きさである1100型1104号である。

横浜市電1100型は、昭和11(1936)年、5輌が梅鉢車輌で製造された中形ボギー車である。

バンパー面から流線型となっている車輌は横浜市電唯一。2人掛のクロス(対面席)シートを6脚(12席)設けていたため「ロマンスカー」とも呼ばれた。

鋼製振止式の吊革を採用。乗務員間の合図は紐を引く振鈴式からブザー式に変更。戦時中にクロスシートが撤去されロングシートのみとなり座席が半減した。

横浜大空襲等戦災で全車が被災し、復旧するために三菱重工横浜造船所に持ち込んだところ、人件費の問題から中止となり、滝頭の横浜車輌製作所で工事が施工された。

昭和42(1976)年ワンマン車に改造され昭和47(1972)年の市電全廃まで活躍した。

1104号の前に大きな時計が展示されている。この時計は、昭和3(1928)年10月に3代目の横浜駅が完成した日から、4代目のターミナルビル建設のため解体される昭和54(1984)年2月までの半世紀にわたり横浜駅東口で時を刻んできた大時計である。その間には、戦時、戦災復興、横浜駅周辺の都市開発と激動の時代でもあった。横浜市電1100型のデビューから引退までの全時代を見守ってきた大時計は今度はここ市電保存館でもまた見守っている。


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