関内から港に向かい銀杏並木の日本大通りを抜けると横浜開港の地、象の鼻に突き当たる。ここは象の鼻パークとして整備されおり、象の鼻防波堤、ターンテーブルなどの歴史的な遺構があるほか、大さん橋や赤レンガ倉庫みなとみらいの街並みが一望できる横浜を代表する観光スポットの一つである。
日本大通りから象の鼻パークに向かって正面は、建物がなく港まで突き抜けているが、その左右には昭和初期に建築されたスクラッチタイル張りの共通した外観を持つ歴史的建造物が並んでいる。いずれも設計者は大さん橋側のエキスプレスビルと同じ川崎鉄三である。日本大通りから向かって左側にあるのが海岸通り壱番館である。Bay Side Bistro 1-1 & The Rooftopはその3階にある。
店内に入るとオープンキッチンをL字型に囲むようにカウンターとテーブル席があり、窓の外には象の鼻パークと港の景色が広がり、ゆっくりとそこを行き交う観光船などを眺めることもできる。
料理のジャンルは「無国籍料理」とあり、本日のランチも、焼きハヤシライス・チャイニーズチューリップ・仏の郷土料理と国際色豊かだ。今回はその中から焼きハヤシライスを選び注文した。 先に出されたチーズたっぷりのサラダをいただき、メインの料理を待つ間もアナログレコードなのだろうか、暖かで穏やかな音楽でたっぷりともてなされる。
ほどなくしてメインの焼きハヤシライスが熱々の鉄板に乗って運ばれてきた。まだ、フツフツとしている。フーフーとしながら絶妙な焦がし具合となったチーズと芳醇な香りのデミグラスソースがたっぷりとのったハヤシライスが熱々のまま口の中に広がる。とても美味である。
「The Rooftop」の名の通り、店には屋上がある。狭い階段を登り、屋上に上がると、横浜港が一望でき、まさに絶景である。今回は昼の訪問であったが、バータイムにはここから横浜のロマンチックな夜景を見ることができる。ぜひ、一度体験されたい。
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