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[歴飯_51]横浜マルニカフェダイニング


JR東神奈川駅から神奈川区役所に向かい、区役所の二ツ谷町側の通りを挟んだところに一際目立つ大屋根に「ぬのや」と書かれた呉服店がある。

今回、訪れた横浜マルニカフェダイニングは、その呉服屋の一部を改装し平成30(2018)年に開業したカフェである。呉服店を廃業することなく、カフェを併設する形でリノベーションしているのが珍しい。マルニカフェの名前は、オーナ家の家紋「丸に二つ引き」が由来であり、店の名前とロゴに使われている。そのロゴが入った暖簾を潜り、店内に入ると大きな黒板に描かれたチョークアートが目を引く。

歌川(安藤)広重の東海道五十三次「神奈川 台の景」をモチーフに、最寄りの東神奈川駅と八王子を結ぶ横浜線をシルクロードをして加えた、地元愛溢れる内容となっている。

メニューにもその地元愛が感じられる。横浜市内で飼育されている豚肉「はまぽーく」を使ったカレーや、神奈川県産の小松菜や西神奈川にある創業昭和25年の「中村五郎商店」の「おとめ納豆」を使った丼「かながわ丼」、コーヒーは関内の老舗ロースター「まめや」の「まめやブレンド」、ビールは横浜DeNAベースターズ公式ブルワリーの樽生と地元づくしとなっている。

いずれも捨てがたい魅力的なメニューではあるが、ランチメニューの中から、とろとろはまぽーくカレーを注文した。

「ぬのや呉服店」は元々、江戸時代末期、河西松五郎がしょい呉服(反物を担いで売り歩く行商人)を始め、明治時代に現在の神奈川新町付近に店を構えるが、横浜大空襲で被災。

戦後、改めて店を構えたのが現在の場所であった。昭和48(1973)年には、2階を増築し、ショーウィンドウを設け、現在の形となったとのことである。

元々、ショーウィンドウであった窓際からよく見える通りの様子を楽しんでいると、カレーがやってきた。

添えられたチョレギサラダとトマトスープがあまりにも美味しく、一気にいただいてしまった。メインのカレーにはごろっと肉が存在感を示しているが、スプーンがスッととおって切り分けられるほど、とろとろに煮込まれている。これもあっという間に喉を通った。

食後に香り豊かなコーヒーをいただき、店を後にした。

地元の歴史と素材を愛する地元の店、是非、一度、訪れていただきたい。



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