• heritagetimes

[歴飯_57]古民家カフェ よってけさん + レストラン匠

更新日:2020年10月26日



厚木市街地から宮ケ瀬ダムへと向かい県道64号線を進むと、神奈川県唯一の「村」清川村につく。村に入りまもなく進んだ先の交差点を沢沿いに少し下った橋をこえたところに「古民家カフェよってけさん」はある。

平家の古民家の前には畑が広がっており、親子ヤギがこちらを窺っていた。玄関ではオーナーが明るく迎えてくれ、予約しているものであることを告げると、二間続きの畳の部屋の一番奥、床の間の前のテーブル席に案内された。

部屋の外側には縁側があり、天気もよかったことからか、縁側のとは全て開け放たれていて、外のテラス席、畑へと見晴らすことができる。

カフェは「NPO法人結の樹よってけし」が地域の居場所づくりを目的に、築180年の古民家を東京工業大学の学生とともに1年がかりでリノベーションし、2019年10月にオープンした。オーナーによるとこのカフェのある集落は40年近く、家が増えることも減ることもなかったが、後継がなく建物の維持が困難となった所有者から借り受けて、このカフェを始めたとのこと。「このカフェ」と書いたが、「よってけさん」の中には、都内有名ホテルで修行したシェフの「レストラン匠」と高校生が運営している「カフェおはな」が同居している。

今回はランチだったので「レストラン匠」のメニューから提供される。すでに、一番のおすすめだというオムライスのコースを予約時にオーダーしていたので、前菜からサラダ、スープと徐々にテーブルに運ばれてきた。スープはコンソメスープ。琥珀色の透き通ったスープ。しっかりとした香りとこくのあるまろやかな味が口の中に広がった。

スープの後にはいよいよメインの「ふわふわ、とろとろの絶品オムライス」。愛川町中央養鶏の新鮮な卵をを使ったオムレツがボリュームたっぷりのトマトソースで仕上げられたライスに乗っており、優しくナイフで切れ目を入れると、パッカリと開いて中身から半熟の卵がこぼれ出てライスを包み込んだ。添えられていたデミグラスソースをかけて一気に頂いた。美味である。あっと言う間に平らげてしまった。

最後のデザートは、シェフが10歳の頃から作っていたと言う、昔懐かしい硬めのプリン。しかしプリンは2層になっていて、下の方はクリーミーなとろとろになっており、最後は苦味のカラメルが待っていた。絶品のプリンと香りたつコーヒーを頂いた後も、心地よい風を感じながらしばらくまったりと過ごした。

最後に畑の熱心に雑草とりをしていたヤギ親子に挨拶をしてカフェを後にした。

地域の過疎化、高齢化に前向きに取り組むNPOが提供するのんびりした、美味しい体験を是非、味わっていただきたい。



閲覧数:116回0件のコメント