日本美術の目利き、コレクターとして名を残す原三渓。ある夏、三渓が開いた茶会で出したのが、蓮(はす)の葉に盛り、蓮の実を散らした“浄土飯”と、まだ旬には早いさつまいもで作った茶巾絞りであった。それは、跡継ぎとして期待していた長男が急逝した直後のこと。客たちは、道具立てと料理とにその悲しみを感じ、深い感銘を受けた。近代日本の発展に尽くした「無私の人」原三渓。その人柄を、素朴な和菓子から読み解く。
<グレーテルのかまど>
お菓子にまつわる数々の物語、そして思いがけない誕生のドラマを、15代ヘンゼル(瀬戸康史)と魔法のかまど(キムラ緑子)が紹介する番組。
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