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[開港5都市]景観まちづくり会議2021長崎大会-04 全体会議1後半 「港・水辺・海洋資源」を生かしたまちづくり【THE HERITAGE TIMES YOKOHAMA KANAGAWA】



<全体会議1 後半>

開港5都市景観まちづくり会議長崎大会・全体会議1の後半は、107会議室と108会議室に分かれて実施された。

108会議室のテーマは「②「「港・水辺・海洋資源」を生かしたまちづくり」。まずは、各都市からの報告で始まった。



函館の溝江隆紀氏(函館市役所)からは、函館が良好な漁場であり、造船・水産加工・マリンITなど水産・海洋に関する産業が集積していること、平成15(2003)年に産学官で「函館国際水産・海洋都市構想」を策定。平成19(2007)年には旧函館西警察署庁舎を改装し「函館市臨海研究所を共用開始、近年では地球温暖化等の影響で近海での漁獲量が増加しているブリを活用する取組を実施していること、などが報告された。


新潟の本間海渡氏(NPO法人新潟海洋開発)からは、「誰ひとり取り残さない隔たりのない水辺「ブルーオーシャンビーチ」の創出に取り組んでいるNPO法人新潟海洋開発の紹介、信濃川の分水路「大河津分水路」が通水100周年、「関谷分水路」が50周年を迎えること、ミズベリング水辺アウトドアラウンジ「やすらぎ堤」が2年ぶりに開催、ビーチテニスフレンドカップを7回開催し、商品に開港5都市の名産品を活用した、ことなどが報告された。


横浜の森由香氏(ヨコハマ海洋市民大学実行委員会)からは、最近の横浜市の動きとして、歩行者空間を拡充し活用する社会実験「みっけるみなぶん」、日本初の都市型ロープウェイ「よこはまエアキャビン」、女神橋の開通、横浜の都市デザインが50周年などの最近のまちづくりに関する取組の報告に続き、臨港パーク先端部分の整備に関する市民意見募集の結果(「砂浜」や「ウッドデッキ」の需要が高かった)、テーマに関連して「NPO法人Hama Bridge 濱橋会」「横浜SUP倶楽部」「ヨコハマ海洋市民大学」の活動などについて報告された。


神戸の永田泰資氏(三宮中央通りまちづくり協議会)からは、新港突堤西地区の再開発、ポートタワーのリニューアル、都心部からウォーターフロントエリアをつなぐ連接バスや税関前歩道橋の整備、車道停車帯を活用した「KOBEパークレット」、地場産品を提供するキッチンカーが出店する「元町YORUマルシェ」を開催した、ことなどが報告された。



長崎の平山広孝氏(長崎都市・景観研究所 / 長崎市役所)からは、海と共に歩んできた長崎の歴史、開港5都市景観まちづくり会議の開催を契機として長崎の次世代を担う「FG長崎2045」 が設立されたこと、クルーズ船誘致向けた松が枝岸壁2バース化事業が進行中であること、出島表門橋 PRや公園活用のサポートを行う団体「DEJIMA BASE」が設立され「令和3年度地域づくり表彰審査会特別賞」を受賞した、ことなどが報告され、今後は「海洋都市長崎2045構想」に着手したいとの抱負が語られた。


事例報告に続いて、各都市の報告者に、コーディネーターとして牧田悠依氏(FG長崎2045)を迎えてパネルディスカッションが始まった。

最初に、各登壇者から各都市事例報告の感想を聞き、都市間の共通点や相違点が明らかになった後、「もし自分が海でビジネスをするとしたら?!」というテーマで各登壇者がアイデアを披露。海を生かした教育プログラム展開やモビリティを活用した体験プログラム開発などのアイデアが出た。海洋資源に恵まれた5都市の特徴を生かし、子どもたちが海や港に接する機会を増やしていくことが、未来の水辺の活用や産業形成につながっていくことが確認された。


(本記事は「開港5都市景観まちづくり会議2021長崎開港450周年記念大会開催記録(開港5都市景観まちづくり会議2021長崎開港450周年記念大会実行委員会編集・発行、2022)から引用し、再編集したものである。)


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