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[記者発表]文化審議会の答申(登録有形文化財(建造物)の登録)について【文化庁】


国の文化審議会(会長:佐藤信)は、令和4(2022)年11月18日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、新たに109件の建造物を登録するよう文部科学大臣に答申した。


神奈川県内からは、本多家住宅(旧中上川家住宅)(主屋・門及び塀)[鎌倉市]、松永記念館無住庵[小田原市]、山口蓬春記念館(旧山口蓬 春邸)(主屋・画室)[葉山町]が答申された。


<登録有形文化財(建造物)の新登録>

 

本多家住宅(旧中上川家住宅)[鎌倉市]

[主屋]昭和昭和4年 / 昭和前期・昭和29年頃改修

[門及び塀]昭和29年 / 平成10年改修


鎌倉市街の滑川沿いにある実業家の邸宅。主屋は二階建ての近代和風住宅で、一階は中廊下を通して和洋室を配し、二階南面に日光浴のためのサンルームを設ける。門は板扉を開き、塀は竪板張で、瓦葺きとする。全体として落ち着いた佇まいの和風建築で、鎌倉の歴史的風致を構成する。

 

松永記念館無住庵[小田原市]

・昭和30年頃 / 昭和50年頃・令和2年移築


実業家の松永安左ヱ門(耳庵)晩年の茶室。古民家の部材を用い、土間・板間・水屋・茶席からなる田の字型平面で、小屋裏を現し、元は茅葺きの田舎家風茶室。

 

山口蓬春記念館(旧山口蓬 春邸)(主屋・画室)[葉山町]

[主屋]大正前期 / 昭和32年・昭和40増築、平成3年・平成25年改修

[画室]昭和28年


一色海岸を望む丘陵に建つ日本画家山口蓬春(ほうしゅん)の旧自邸。主屋は大正期の和 風住宅で、昭和32年に建築家吉田五十八(いそや)の設計で茶の間・風呂棟を増築したも の。繊細な納まりで和室とベランダの連続性を実現する。画室は主屋の西に位置し、吉田 五十八の設計になる建築。室内は大壁で細かな線を排除し、ベランダ境は天井高までの引 込み障子戸によって開放的で眺望を確保する。

 





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