[歴湯_08]金沢区六浦「みなと湯」
- heritagetimes

- 2022年12月24日
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京浜急行追浜駅から国道16号線を金沢八景方面に向かいしばらく進むと左手に立派な銀杏を両側に構えた小径がまるで表れる。その小径を進むんだ先にあるのが、今回の訪れた「みなと湯」である。
玄関前の鯉が泳ぐ池や入母屋破風の建物外観がいかにも昭和の銭湯らしい「みなと湯」は、隣接する「みなと旅館(昭和29(1954)年開業)」の大浴場も兼ねて昭和34(1959)年に開業した。建物は旅館とともに宮大工による総檜づくりとなっている。
暖簾をくくると中央がタイル張り、左右に板の間と下足箱が左右に並ぶ玄関となっている。右手が「殿方」、左手が「ご婦人」と分かれていて、その先の番台で料金を入浴料を支払い下足札を預けると、番号が振られたロッカーの鍵を渡される。

番台の先に進むと脱衣所に着く。中央島状にロッカーが置かれ、女性脱衣所との間仕切り壁は一面鏡。天井は風格のある折上格天井。昭和の銭湯らしい懐かしい空間となっている。
浴場に入ると、正面が浴槽になっており、その壁にはダイナミックに「砕ける波と大鷲」がタイルで描かれていた。天井はなく屋根まで吹き抜けている上部に向けてモウモウと湯気が立ち昇る。浴場の間仕切り壁はあまり高くなく下部にカランを備え、上部には連峰を臨む湖畔の教会が描かれたモザイク絵になっていた。
訪れたの平日の昼間、開店まもない時間帯だったが、すでに先客が湯船に浸かっており、洗い場にも数名、その後も客が途切れることはなく、いかに地域に愛されて利用されている銭湯であるかがわかる。
身体を洗い、湯船に入る。温度計を見ると42度。少し深めの浴槽で首までしっかり浸かることができ、数分で十分に身体を温めることができた。
帰り際、改めて建物を見ると、色づいた紅葉が綺麗に重なって、まるで古都の料亭のような趣をも感じた。
横浜・横須賀の市境の港町の雰囲気も残した国道沿いの銭湯。横須賀や横浜・金沢区の歴史的建造物を巡った後などに立ち寄って、身体を温めてみてはどうだろうか。

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