[歴飯_135]Café Inuzo(カフェ イヌゾ)【閉店】
更新日:2024年2月13日

江ノ島電鉄腰越駅を降りる。腰越は鎌倉の入り口として、かつては源義経が頼朝に宛てて書いたとされる「腰越状」の舞台としても有名である。また古くから漁村であった一面もあり、現在も腰越漁港の朝食やシラスを目当てに観光客が訪れるエリアとなっている。
江ノ島電鉄の路面区間となっている腰越商店街を江ノ島方面に向かい、住宅地の奥に入っていくと路地奥に「Café Inuzo」の看板が付いた古民家が見えてくる。商店街の裏通りからさらに奥に入り込んだ立地のため、注意して探さないと通り過ぎてしまうかもしれない。

周囲を民家に囲まれた路地奥の平屋建て古民家の玄関を開けると、店内には海をテーマにした内装が溢れている。元水族館内の飲食店で働いていた店主が自ら少しずつ改修した空間は、鴨居や天井、柱や梁等ところどころ古民家の風情を残しながらも、ブルーを基調とした壁紙等が張られ、各所に海の生き物を模った雑貨が置かれている。

席に着き、ポテトグラタンとホットレモネードを注文する。熱々のグラタンの上には、イルカを模ったパイが飾られており、見た目も楽しい。甘みのある北あかりが使われているため、ホワイトソースとの相性も良く食べ応えのある一品であった。ホットレモネードは、深い青色をしており見た目も鮮やかである。

店主によると元は駅前に店を構えており、移転先を探していたところでこの古民家と出会ったそうだ。長く空き家であったため改修にも苦労したとのこと。古民家に店を構えたかった訳ではなかったが、自ら手を加えていくことで古民家の持つ良さも感じているそうだ。海の生き物と古民家が織りなす独特の空間は、漁師町であった腰越の歴史の延長としてもピッタリのテーマであるようにも感じた。江ノ島散策やシラス丼を食べに腰越に来た際は、是非足を延ばしてみてはいかがだろうか。


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