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[歴飯_163]食事処かとう

更新日:7月3日



「歴史を生かしたまちづくり」の取組では歴史的建造物の保全活用だけではなく、通りや地区の街並み保存・修景が重要であることは、各地で取り組まれている多くの事例を見ても明らかである。

今回、歴飯で訪れたのは、歴史ある温泉街・湯河原で街なみ景観の保全に取り組んでいる湯元通りにある「食事処かとう」である。

温泉街のメイン通りとなっている県道から国登録文化財となっている富士屋旅館や藤田屋を過ぎた先の藤木橋を渡り湯元通りを進むとまもなく右手に「食事処かとう」が見えてくる。

店頭に置かれた写真入りのメニューから注文するものに目星をつけ、暖簾がかかる昭和レトロ調のガラス引き戸の入り口を上げると「空いている席へどうぞ」と声をかけられる。

昼過ぎの店内には先客があり、シンプルで明るい店内にはテーブル席が並んでいる中から空いていた中程の6人掛け席につく。




早速、店頭のメニューを見た時に決めていた「カツカレー」を注文。同行者の一人は「大人気」の「チキン南蛮」を注文。もう一人は「湯探歩限定10食」の「和牛入り煮込みハンバーグ温泉卵添え」まだ残っているとのことだったのでを注文した。

「食事処かとう」は、空家となっていた魚屋を隣で精肉店を営んでいる店主が買取り、クラウドファンディングや補助金なども使って資金調達し、街並みに合うようにリノベーションし、食事処として平成27(2015)年開業した。



湯河原では、平成2(1990)年の約846万人をピークに観光客の減少が続き、平成29

(2017)年には約330万人まで落ち込み、ホテルや旅館の老朽化や廃業、遊休地も目立つ危機的状況に陥っていた。湯河原温泉の発祥の地であり、温泉街ならではの情緒を色濃く残している湯元通りにおいても、空き家・空き店舗化、駐車場化といった変化や、趣のある木造建築や樹木などの景観資源の減少が目立つようになった。こうした状況に危機感を感じた地権者が湯元通りのまちづくりについて話し合う「湯元通り勉強会」を開催、「湯元通りまちなみ協定」をとりまとめた。同協定では、地権者が「温泉場情緒が息づく通り」を守り育てるという理念を掲げ、湯河原温泉の歴史とまちなみの変遷を共有し、建物、塀、緑、広告物等の修景・整備方針やルールを定めている。

クラウドファンディングのサイト情報によると、湯元通りで精肉店を営む店主はこの勉強会をきっかけに、今後のまちづくりについて考えるようになり、今ではすっかり少なくなってしまった飲食店を復活させようと、空家となっていた隣の元鮮魚店を買取り開業することとなったとある。



しばらくすると注文したものが次々と運ばれてきた。店主が精肉店を営んでいることもあり、どの品も味は絶品。懐かしい食堂の味でもある。ボリュームあって食べ応えも十分でだったが、一気に平らげてしまった。

店主が隣で営んでいる「加藤精肉店」は、ハンバーグ、しゅうまい、とんかつ、焼豚、餃子、ロールキャベツ、豚の角煮、コロッケ、メンチカツなどの惣菜が人気の店。「湯探歩」にも参加しており、コロッケバーガーやメンチカツバーガーを提供している。

是非、帰りがけに立ち寄ってお土産に購入していただきたい。





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