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[記者発表]文化審議会の答申(登録有形文化財(建造物)の登録)について【文化庁】


国の文化審議会(会長:佐藤信)は、令和6(2024)年3月15日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、新たに121件の建造物を登録するよう文部科学大臣に答申した。


神奈川県内からは、旧川本家住宅(主屋・内蔵・表門及び石垣)[横浜市]、旧神奈川県営湘南水道鎌倉加圧ポンプ所[鎌倉市]、旧鎌倉図書館[鎌倉市]が答申された。


<神奈川県内の登録有形文化財(建造物)の新登録>

 

旧川本家住宅(主屋・内蔵・表門及び石垣)[横浜市]

[主屋]昭和8年

[内蔵]明治32年/昭和8年移築

[表門及び石垣]昭和8年頃



横浜港北西の丘陵に位置する旧家の主屋、内蔵、表門及び石垣。平屋建ての主屋は京浜電気鉄道の隧道開削に伴い新築。内部は廊下や部屋境の棚の配置などで各室の独立性を高めた近代的な平面。寄木張り床の応接室を含め外観和風で統一した良質な近代和風住宅。内蔵は主屋北西に接続する家財蔵。隧道開削以前から存在しつつ、外観重厚ながら主屋と良く調和した土蔵。緩やかな石段上に建つ表門は袖塀付きで屋根に起りを付す。石垣は凝灰岩のブラフ積で上部に低い石塀を載せる。いずれも丁寧なつくりで屋敷の表構えを整える。現在、地域での活用方針を検討中。


 

旧神奈川県営湘南水道鎌倉加圧ポンプ所[鎌倉市]

昭和11年/昭和40年・令和4年改修



大仏隧道鎌倉口に建ち、上水を加圧送水したポンプ所。鉄筋コンクリート造平屋建て、外壁スクラッチタイル貼、腰を人造石とし縦長窓と単窓を並べる。簡明な構成で入口等要所の意匠を凝らす。現在は飲食店として活用。


 

旧鎌倉図書館[鎌倉市]

昭和11年/令和5年改修



市役所東側の敷地に南面して建つ旧図書館。木造二階建ての外観は一・二階通しの柱形を付して縦長窓を多用し、懸魚を付した大きな切妻屋根を架ける。シンプルな和洋折衷意匠が特徴的な図書館建築。現在は児童施設として活用。


 




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