茅ヶ崎駅前に歩いて5分ほどのところにあるMOKICHI FOOD GARDENを訪れた。
MOKICHI FOOD GARDENは戦前からある日本精麦株式会社の製粉工場をリノベーションしたレストラン。湘南唯一の蔵元「熊澤酒造」が運営している。
住宅地にある建物は緑に囲まれており、前には広いテラスが広がっている。入口へと続くゲートには「MOKICHI FOOD GARDEN / Baker & Sweets」と書かれた大きな機械が置かれていた。往時に工場内で使われていた機械なのだろう。
大きく開かれている入口の扉から店内に入ると正面が受付となっており、右手はレストラン「MOKICHI FOOD GARDEN」、左手はベーカリー「Baker & Sweets」となっている。
今日は、カフェタイムのレストランを利用させていただくこととした。
店内に入ると木のトラスが大屋根を支えており、100人は入ろうかという大空間になっている。店の一番奥、アルコーブ状になっているテーブル席に案内された。
お酒、ビール、ピッツァなど豊富なメニューの中から、ケーキセットをオーダーした。
店内を店の奥、妻側のステップフロアの壁は大きな本棚になってアンティーク本が並べられている。本格的なピッツァ釜や工場で使われていた機械のオブジェもあり、暖色系の照明も穏やかで落ち着いた空間になっている。
この建物のオーナーは日本精麦株式会社。明治28(1895)ねん、藤沢で米穀肥料精麦業者として創業し、昭和19(1944)年、工場を茅ヶ崎に移転させた。その一部がこの建物で、外には同社の名を掲げた門柱が残されている。
しばらくするとチーズケーキとコーヒーのケーキセットが運ばれてきた。昔ながらのベイクドチーズケーキとコーヒーがよく合う。ケーキとコーヒーを交互に口に運びながらまったりしていると、いつの間にか時間がたっていたのか、店は徐々にディナータイムへの準備に少しずつ慌ただしくなってきて、オリーブオイルが温められている、いい香りも漂ってきた。
いつまでもゆっくりしていたいところだが、次回はディナータイムに利用しようと心に決め、店を後にした。
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