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[歴飯_119]ともしびショップミュージアム店

更新日:2022年11月29日



歴史的建造物が集まる馬車道商店街の一画にドームと重厚な外観が目を惹く建物がある。神奈川県立歴史博物館は、開港以来横浜の商人たちが待ち望んでいた為替銀行「横浜正金銀行本店」として、明治37(1904)年に建てられた歴史的建造物である。横浜赤レンガ倉庫や横浜開港記念会館のように、壁の一部に鉄材を埋め込んだ補強により、関東大震災の火災でドームを焼失するものの倒壊は免れ、戦後の一時期まで銀行として使用されていた。その後、神奈川県が取得しドームを復元、昭和42(1967)年に県立博物館としてオープン。平成7(1995)年からは県立歴史博物館となっている。昭和44(1969)年には、その歴史的価値が評価され国の重要文化財に指定された。また、平成19(2007)年には経済産業省の近代化産業遺産にも指定されている。



設計は、日本橋や横浜赤レンガ倉庫(旧横浜税関新港埠頭倉庫)の設計者としても有名な妻木頼黄(つまきよりなか)の手による。構造形式は煉瓦と石であり、銀行らしい重厚な外壁と装飾の付いたドームが特徴的な外観となっている。19世紀に欧米で流行したネオ・バロック様式を基調としており、ドームに見られる劇場的な装飾等が特徴である。なお、この時の現場監督を後に旧横浜生糸検査所(現:北仲ブリック&ホワイト)や旧三井物産横浜支店(現:KN日本大通りビル)の設計を手掛ける遠藤於菟(えんどうおと)が担当している。



そんな歴史的建造物の中に店を構えるのが喫茶室「ともしびショップミュージアム店」である。「ともしびショップ」とは、障害のある方の自立と社会参加を実現していくため、神奈川県社会福祉協議会が認定している喫茶店や売店で、平成元(1989)年の県庁店オープン以降、県内各所に展開している。店内は、背の高いアイアンフレームの窓と中央に円形に穿かれた天井、床の木タイルが特徴的である。喫茶室と言っても、カレーやパスタ等の食事の他、サンドイッチやスープの軽食、デザート類とメニューも豊富で、昼食からカフェ利用も可能なのが嬉しい。



今回は同店の人気メニュー老舗馬車道十番館のパンを使ったサンドイッチを注文した。しっかりとしたパンにポテトサラダとチーズ・キュウリがたっぷり挟んであり、食べ応えと十分な満足感が得られる一品だ。セットでコーヒーか紅茶も付いてくるので、ゆっくりと時間も過ごせる。ドライカレーやミネストローネ等も本格的な味が楽しめるので、県立歴史博物館の利用時や仕事・観光の合間に立ち寄ってみてはいかがだろうか。



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