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[歴飯_136]Cafe Coo 201



小田急江ノ島線東林間駅から小田急本線小田急相模原駅の間の相模原市東林間にユニークな雑貨を取り扱っている雑貨店が何店舗か集積している。そのうちの一店舗で両駅のほぼ中間の住宅地にあるのが「海福雑貨」。輸入雑貨やアクセサリー、アンティーク・ヴィンテージ雑貨、鉱物のほか様々なジャンルのアーティストの作品を取り扱っている。

「海福雑貨」は平成19(2007)年5月に、所謂「木賃アパート」の「川島荘」の1階に入居する形で開店、平成24(2012)年12月には2階に「海福雑貨分室」を開店している。

今回の歴飯では、その「川島荘」の2階「海福雑貨分室」の隣、201号室にある「Cafe Coo 201」を訪ねた。



まずは、「海福雑貨」に入店。「川島荘」は2階建の木造で、通りに面している1階妻側に入口があり、白い壁に店舗サインと花のグラフィックが施されている。店内は客同士がすれ違うのも大変なほど雑貨が店内所狭しと並んでいて、見ているだけでも十分に楽しめる。

続いて、外階段で2階に上がる。階段を登った先の手前が「Cafe Coo 201」なのだが、先に奥の「海福雑貨分室」に入店。ここにも魅力的な雑貨が並んでいるのだが、店舗内を回っていると「Cafe Coo 201」が現れる。店舗間の壁が取り払われていて、続間となっており、そのままそちら側から入店した。

「Cafe Coo 201」の店内はもともとアパートの一室なので決して広くはないが、キッチンの他、4人掛けのテーブル席が二つと妻側の窓際にカウンター席が4席ほど置かれている。そのうちのテーブル席をとった。この日のランチは新春限定の「ハンバーガーのみです」とのことだったので、ハンバーガーのセットを注文。



もう一度、「海福雑貨分室」との間仕切りを見てみると、「Cafe Coo 201」側にも雑貨の商品が並んでいる。元々、平成26(2014)年から東林間で出店していた「cafe+atelier coo」の2号店として令和4(2022)年8月にオープンする際、オーナー同士がは旧知の仲であったこともあり、室を隔てていた壁を取り払い、商品棚を間仕切りとしておき、行き来ができるようにしたとのこと。「海福雑貨分室」としては店舗が少し広く使え、「Cafe Coo 201」としても趣のある雑貨を店のインテリアとして見せることができて、両者にとってメリットがあるということであった。



しばらくすると、これもヴィンテージであろう子供向けメラニン皿に乗せられてハンバーガーが運ばれてきた。バンズもパテもソースも手作りというハンバーガーは、肉汁たっぷりで食べ応えあり。セットでついている野草茶はビンに入ったドクダミ茶ベースのすっきりとした味で、ハンバーガーの食後にピッタリ。



この店舗が入居する「川島荘」が立地する「東林間」の地名は、小田急が創設当初、東急の田園都市構想(田園都市会社・渋沢栄一)や京阪神開発(阪急・小林一三)に触発され計画した「林間都市構想」に由来する。東林間駅は当初「東林間都市駅」として「中央林間都市駅(現・中央林間駅)」「南林間都市駅(現・南林間駅)」とともに昭和4(1929)年に開業した。しかし「林間都市構想」はおりからの世界恐慌などの影響で事実上頓挫し、昭和16(1941)年には駅名も「東林間駅」に改称となる。



しかし、相模原市は昭和33 (1958)年に「首都圏整備法」の「市街地開発区域」の第1号として指定を受けて以降、小田急小田原線沿線を中心に多くの団地の建設も進められ人口が増加した。指定の同年、市内最初の「日本住宅公団」(以下「公団」、現「UR都市機構」)による「鶴ヶ丘団地」(賃貸・500戸)が入居開始。翌年の昭和34(1959)には「cafe coo 201」が入居する川島荘の南側にある公団「上鶴間団地」(賃貸・446戸、現「コンフォールさがみ南」)が入居開始している。その当時はこの周囲はまだ農地と樹林地であったが、その後の10年間で一気に宅地化されており、川島荘もその間、概ね昭和35(1960)から45(1970)年頃に建築されたものと推察される。



こうした高度経済成長期における住宅地開発によって建てられた建築物も多くが建て替えられている。特に生活様式の変化のにあわなくなった木造アパートの多くはマンションや戸建て住宅へと建て変わっており「川島荘」のようにリノベーションにより活用されるケースは決して多くない。かつて下北沢エリアがこうした木賃アパートを活用した雑貨屋や古着屋が街の魅力となっていたように、このエリアでも「歴史を生かしたまちづくり」が地域価値を高めるブランディングとなるのか注目していきたい。



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