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[歴飯_141]カフェあさみどり / Weizen Sae(ヴァイツェンさえ)



小田原市早川地区は、かつて豊臣秀吉が石垣山一夜城を築いた、石垣山城址から早川、相模湾への急斜面にみかん畑が連なる風景が特徴である。また、小田原漁港(別名;早川漁港)が設置され、周辺には相模湾の地魚を味わうことができる飲食店が点在している。JR東海道本線早川駅を降り、国道135号を小田原城方面に進む、一夜城通りを左折し、住宅地を早川方面に入っていくと、「あさみどり養蜂」と書かれた看板が見えてくる。「あさみどり養蜂」は、大正8(1919)年創業の老舗で、漢方薬の原料であった蜂蜜の販売に端を発するそうだ。現在も、小田原市内をはじめ、全国各地の蜂蜜を扱う、国産蜂蜜専門店として親しまれている。今回の歴飯は、そんな歴史ある蜂蜜販売店に併設した「カフェあさみどり」を訪ねた。



早川側の通りから敷地内に入ると、平屋建て古民家の手前に押縁下見板張りの外観を持つ蜂蜜販売店がある。この直ぐ奥の立派な玄関が店内への入口となっている。ややむくりの付いた入母屋屋根の玄関先には魔除けの鬼瓦が付き、戸口上の欄間は漆喰壁に塗り込められた「塗回し欄間」となっている。欄間上の丸い玄関灯と合わせて、伝統的な日本家屋の玄関となっている。店主によると小田原の木材を使って地元の大工が建てた家とのことで、木と深い関りと持ってきた小田原の歴史を感じる。店内に入ると正面に「Weizen Sae」と書かれた暖簾が掛かり、パンの販売が行われている。



同店はかつて早川駅前に店を構えていたが「カフェあさみどり」のオープンに合わせて、移転してきたそうだ。この右手、家型に繰り抜かれた通路の先が蜂蜜販売店兼カフェスペースとなっている。かつては台所だったスペースを大胆にリノベーションした店内は、新建材などを使いながらも、天井の小屋組みを表しとし、各所に建設当時の伝統的な建具を配しており、伝統的な日本家屋と融合した素敵な造りとなっている。



中央のテーブルに着き、厚切りはちみつトーストを注文する。「Weizen Sae」の食パンに「あさみどり養蜂」の蜂蜜(今回はリンゴ)がたっぷり浸み込んだトーストは、蜂蜜の美味しさをストレートに味わえる最高の逸品である。途中から脇に添えられたアカシアの蜂蜜をかけて食べると更に濃厚な蜂蜜の美味しさを堪能できる。「カフェあさみどり」では、蜂蜜を使ったチキンステーキ等のランチも提供しているようなので、次回は味わってみたい。

近くの早川を渡れば板橋地区も近いので、小田原散策の折りには是非足を延ばしてみてはいかがだろうか。



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