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[歴飯_177]蔵まえ34(サーティ・フォー)



JR藤沢駅北口を出て藤沢橋・遊行寺方面に向かう。今回の歴飯は、藤沢橋の交差点の手前に県道467号線に並行するように続く小径沿いにオープンした「蔵まえ34(サーティ・フォー)」を訪ねた。

赤い屋根が特徴的な木造平屋建ての古民家は、築70年超と伝えられているとのこと。周辺に新しい建物が多い中、地域内の特徴的な建物の一つとなっている。同店の位置するエリアは旧東海道藤沢宿に近く、地域の特徴的な自然・歴史文化の継承を目的とした「藤沢市街なみ百年条例」で規定する「街なみ継承地区」となっている。同店は、このエリアの活性化に寄与し、生業を集積させていくことを目的とした「街なみ継承地区魅力向上店舗集積事業補助金」を活用してオープンした。



店内に入ると、中窓に結霜硝子が使われた障子戸が現れる。風情ある天井や土壁、昭和レトロを感じる什器はどこか懐かしい祖父母の家を訪ねたような感覚を味わえる。調理場を正面に左手奥の部屋には、床の間があり、貴重な黒砂壁が特徴的な内装となっている。同店では、健康に配慮した日替わりランチを週4日で提供しており、ドリンクメニューを除き、固定メニューがないのが特徴となっている。今回は、まだまだ暑さの残る時期の夕方だったこともあり、ビールセットを注文した。



窓際の席に着き、店内を眺めていると、缶ビールと一緒にニンジンのラぺ、自家製醤油麹の乗った煮卵、カリカリベーコンとじゃが芋の醤油麹炒め(自家製梅味噌添え)が運ばれてくる。駅からの道中で一汗かいた後だったので、醤油麹の塩味や梅味噌の酸味が優しく、美味しい。梅味噌や醤油麹を使った発酵おつまみは今後も提供していくそうなので、次回も楽しみである。日替わりメニューのカレンダーを見ると、自家製ピザやカレー、新米のおむすびなど和洋様々なメニューが並ぶので、来訪時に何が食べらえるのかは、その日のお楽しみである。



近くには時宗総本山の遊行寺、旧桔梗屋等の歴史的建造物や、[歴飯_03]関次商店 パンの蔵 風土等も点在しているので、是非近隣の散策と合わせて足を運んでみてはいかがだろうか。



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