[歴飯_184]Betty Qoo
- heritagetimes

- 2025年2月12日
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みなとみらい線元町・中華街駅からJR線石川町駅にかけて続く元町商店街は、山手にあった外国人居留地と共に発展してきた横浜を代表する商店街の一つである。その裏手「裏元町」や「クラフトマンシップストリート」とも呼ばれる元町仲通り沿いには、ウチキパンや霧笛楼、丸英商店のような老舗から、店主の拘り溢れる個性的な店舗が連なる。今回歴飯で紹介する「Betty Qoo」は、そんな元町仲通りに僅かに残る「防火帯建築」の一画に店を構える。
「防火帯建築」とは、昭和27(1952)年に施行された「耐火建築促進法」に基づき、都市の防火や街並みの美観を目的として建てられた複層階建ての耐火建築帯である。横浜市では、関内等中心部の接収解除時期と重なったこともあり、復興を加速するために多くの防火帯建築が民有地に建設される。1階に店舗、2階以上の階が住居となる店舗併用住宅タイプも多く、復興期の関内の街並みと賑わいを形成してきた。一方で、近年解体等も相次ぎ、数を減らしつつある。

同店がある「防火帯建築」は、元町仲通りと元町公園に続く水屋敷通りの交差点に位置し、面取りされた角とRC造の梁と壁のフレームが特徴的な外観となっている。同一デザインの3軒が連続して連なることで街路沿いの街並みを形成しており、「防火帯建築」の特徴を有している。同店は、4人掛けのカウンター席のみの小さな店舗だが、各所の配されたアンティークランプやアンティークの棚等、店主の拘り溢れる素敵な店内となっている。カウンター席に着き、ブルゴーニュのロゼとドライフルーツ(リンゴ、イチジク、デーツ)を注文した。豊かな香りと酸味がドライフルーツの甘みと良く合っており美味しい。同店では各地を巡った店主が美味しいと厳選した食材やお酒が楽しめる。横浜山手の散策の折りには、往来の喧騒から離れ、店主との会話を楽しみながら、食事やお酒を楽しんでみてはいかがだろうか。

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