[歴飯_98]ANTICO RONDINO(アンティコ・ロンディーノ)
- heritagetimes

- 2022年8月26日
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創業42年の歴史を持つ鎌倉市稲村ガ崎のイタリアン「タベルナ・ロンディーノ」が手掛ける生ハムとPanino(イタリア発祥の生ハムサンド)を主軸とした店舗が長谷の古民家にオープンした。江ノ電長谷駅の改札を出て、観光客で賑わう神奈川県道32号線を藤沢方面に向かう。鎌倉大仏で有名な高徳院や長谷寺をはじめとした観光スポットが点在しているためか、沿道には飲食店や土産物屋が軒を連ねている。由比ガ浜通りとの交差点を過ぎ、鎌倉長谷郵便局先を右手に入ると、見えてくる平屋の古民家に「ANTICO RONDINO」は店を構えている。

店名の「ANTICO(アンティコ、アンティーコ)」とは、イタリア語で「古風な」や「昔ながらの」を意味しているそうだ。歴史を感じるまち鎌倉と古民家が持つ風情にピッタリの店名だと思う。押縁下見板張りの外壁にガラス戸の入ったシンプルな外観だが、ガラス戸の上には細かい格子の入った欄間が付く。なお、現在の入り口は店舗として使われるようになってからのものであり、裏手の小径に面して玄関が付いている。

店内に入ると、右手に立ち飲みスタンド、左手にお惣菜の入ったショーケースと自家製のパニーニが並ぶ。レジで会計を済ませ、縁側(広縁)に設けられた座席に着く。縁側(広縁)の天井は格天井となっており、奥の丸窓には、結霜ガラスが入っている。建物の来歴は不明だが、丸窓、随所に使われた竹や漆喰、シンプルな床の間等、数寄屋造り的な特徴も見られる。床を板張りにし、縁側に面した建具のみ取り払っているが、鴨居や床の間等には手を入れず、古民家の風情を良く残しており、教会で使用されていた説教台を活用したワインカウンター等のインテリアも和の空間に良く合っている。

ひとしきり店内を眺めていると、「Affettati Misti」(生ハムやチーズの盛り合わせ)とイタリアのビール「Messina」が運ばれてきた。注文を受けてから一枚ずつ挽いている生ハムやサラミは部位ごとに違った味が楽しめ、これに仄かにチーズの風味が付いた自家製のグリッシーニを合わせると、ついついお酒が進む。オリーブの実やチーズ類も美味しい。自家製パニーニを使ったパニーノは食べ応えがあり、一つでも十分に満足感が得られるので、ぜひ味わっていただきたい。

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