[歴飯_111]7325COFFEE (ナミニココーヒー)
- heritagetimes

- 2022年10月8日
- 読了時間: 2分

相鉄いずみ野線、小田急江ノ島線、横浜市営地下鉄ブルーラインが乗り入れる藤沢市の湘南台の駅からSFC(慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス)方面に向かうバスに乗り、大下バス停で降りると向かい側に木立に囲まれた民家が見えてくる。かつての旧道沿いに位置しているのか、木立の下にはお地蔵さまが祀られている。

木立に穿かれた入口から奥に進むと、緑あふれる庭に面して、2棟の小屋が建っている。正面は納屋を改装した喫茶スペース、左手に五右衛門風呂のある小屋を改装した焙煎所である。いずれも、農家であった店主の曽祖父母によって昭和初期に建てられた小屋だそうだ。

敷地内には今では珍しくなった手押しポンプ式の井戸や子供用のクライミングスペースも設けられており、子連れでも利用できる。元は市内沿岸部、鵠沼海岸商店街に店舗を構えていたが、令和3(2021)年に店主の実家である現在地に移転してきた。店名の「ナミニコ」には、平成23(2011)年に発生した東日本大震災のような津波が再び来ることのないように、「波(ナミ)がニコっとしていますとようにと」との願いが込められているとのことである。

喫茶スペースとなっている納屋では、かつて馬等も飼育していたそうで、コンクリートで造られた腰壁には、当時の面影が残る。木組を露わしにした高い天井により、店内は明るく開放的で気持ちの良い空間となっている。自家製酵母のパンやクッキー等が並ぶカウンターでバナナフォカッチャとオリジナルブレンドコーヒーを注文した。でき上るまでの間、焙煎所を見学させていただく。五右衛門風呂や煉瓦の積まれたかまどがそのまま残る焙煎所は、内装や室内に置かれている小物も含めて、センスの良い素敵な空間となっている。

座席に戻ると、軽くトーストされたバナナフォカッチャとコーヒーが運ばれてきた。フォカッチャは、バナナの仄かな甘みとサクサクとした歯ごたえが楽しい。バリスタである店主が淹れる自家焙煎のコーヒーとの相性も良く、豊かな時間を過ごすことができた。
ナミニココーヒーでは、ゼロ・ウェストや脱プラスチック、100%再生可能エネルギーより発電された電力を使用する等環境に配慮した取り組みも行なっているので、テイクアウトを希望するのであれば、是非マイボトルやトードバックを持参いただきたい。

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