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[歴飯_117]cafeちどり



京浜急行電鉄「京急富岡駅」東口から横須賀街道に出て、杉田方面に東富岡のバス停を目指す。バス停から山側の小径を入っていくと急階段の途中に小さな看板が見えてくる。今回の歴飯は令和4(2022)年7月18日にオープンした「cafe ちどり」を訪ねた。



坂道とその先の急階段を上がり敷地に入ると、左手に小さな池がある。手入れの行き届いた庭には柚子がたわわに実を付けている。味のある砂壁と庇下の柔らかいカーブが特徴的な玄関を入ると、正面に竹細工の付いた丸窓が出迎えてくれた。数寄屋造りの古民家の場合、裏手に床の間や付け書院が付くことが多いが、ここには床の間が見当たらない。




店主によると築60年程の古民家をほとんど手を加えずにカフェにしたとのことで、2間続きの客席には、丸窓以外にも透かし彫りの施された鴨居など、建設当初の風情が残されている。ふと店内を見渡すと戸棚の取手や障子戸の組子、透かし紙など随所に店名にもなっている伝統文様「ちどり」が隠れており、暫し「ちどり」探しに興じてしまう。「ちどり」好きの店主による遊び心が楽しい。



丸窓脇のテーブル席に着き、奥のカウンターでキーマカレー(ウィンナートッピング)とゼリー入りソーダ「晴れの海」を注文した。「ちどり」型の大根が添えられたサラダ、スパイスの効いたカレースープ、辛さを抑えたキーマカレーは丁寧に作り込まれており、あっという間に完食してしまった。お肉をしっかりと感じるウィンナーも美味しい。



食後にいただいた「晴れの海」は、綺麗な青色のゼリーに後からソーダ水を注いでいく。ソーダの小さな気泡とゼリーの色味が合わさり、海中にいるかのような見た目に目を奪われる。他にも「ちどり」や海をテーマにしたケーキやゼリー等もあるので、次回はそちらも試してみたい。

横浜の山間にある古民家カフェで海を感じてほっと一息ついてみてはいかがだろうか。







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