top of page
  • heritagetimes

[歴飯_154]CAFE de 隠れ小屋



江ノ島大橋で江ノ島に渡り江島神社へ向かう参道の入口、「青銅の鳥居」を潜らずに左に折れ、路地をしばらく進んだ左側に見えてくる2階建ての古民家が今回暦飯で訪れた「CAFE de 隠れ小屋」である。店頭にはシンボルのソーダキャットの看板と「氷」の旗。涼しげな青いのれんの奥の朱色の引き戸を開けて店内に入ると、夏休みの日曜日とあって1階のカウンター席はほぼ満席となっていて、すぐに2階へ案内された。



急な階段を昇り、2階に上がると四人がけテーブルが4卓と座敷の個室が二部屋あり、そのうち手前のテーブルに席をとった。メニューに目を移すと大きく「手作りシロップの極上かき氷」と書かれた下に「インスタ映え」するかき氷の写真が並んでいる。この日は、災害級の暑さだったこともあり、迷うことなくかき氷をと思ったが、かき氷だけでも「いちご・マスカルポーネ」から「プルーベリー・マスカルポーネ」「グリーンキウイ」など8種類が並んでおり、しばし逡巡したが結局一番上にラインナップされていた「いちご・マスカルポーネ」を注文した。



注文の品を待つ間、あたりを見回す。正面突き当たりの棚はギャラリーとなっていて商品が置かれている。天井は張られてなく梁や柱が現し仕上げになっている。

海側の側面には大きく開口がとられていて、明るい日差しが差し込む。

周りのテーブルに注文の品が届くために、「わぁ」という感嘆の声と「カシャ」という撮影音が続くので、期待が膨らむ中、いよいよ自分のところにも注文の品が届いた。

ガラスの器にこんもりと乗った球体に近いフォルムのかき氷の塊にはこれでもかというほど長野県産のブランドいちご「サマープリンセス」を手間暇かけて仕上げたというシロップがかけられており、マスカルポーネクリームとイチゴがトッピングされている。確かに「インスタ映え」間違いなしのビジュアル。



全体が崩れないように慎重に食べ始めると、シロップがかかっているところはもちろん、中までしっかりと味が染みていて、ボリュームがあるのに最後まで飽きることなく食べ進めることができた。

汗だくだった身体もすっかり冷めたので、店を出ることにした。会計の際にスタッフに聞いたところ、この建物はもともと民宿だったものを現オーナーが買取、令和元(2019)年にふわふわかき氷と海鮮料理のお店「隠れ小屋」としてオープン。アジフライが名物だったが、令和4年(2022)年にカフェとしてリニューアルオープンしたとのこと。以前、取材した島内の[歴飯_83]㠀舎(TO-U-SHA)ももともとは民宿だったということなので、同時期の建物なのかもしれない。

オーナーの会社は着物や帯をアップサイクルした商品の販売を行っているOKAVANGO。2階のギャラリーに置かれていたのもその商品とのこと。アップサイクルをコンセプトとした会社が運営する古民家カフェ。今後の展開にも期待したい。



閲覧数:14回0件のコメント
bottom of page