[レポート]KANAGAWA HERI - PORT 2025(神奈川ヘリポート2025)神奈川歴史まちづくり自治体・活動団体報告会【SOWT】
- heritagetimes

- 2月9日
- 読了時間: 3分

神奈川県内で歴史を生かしたまちづくりに関連した活動をしている自治体や活動団体の情報交換と交流を目的とした報告会が令和7(2025)年2月7日(金)に日本大通りのmassmass関内フューチャーセンター にて開催された。主催は、社会課題の解決や価値創造をテーマに活動する一般財団法人社会価値共創ファーム(SOWT)、共催でヘリテイジタイムズ横浜・神奈川が参画している。タイトルのKANAGAWA HERI – PORTとは、HERITAGE(ヘリテイジ)+Report(リポート)を合わせて名付けられている。

発表は登壇者によるショートプレゼン方式(8分)、発表前には「テイク・オフ!」と掛け声をかける。この掛け声はヘリポートから連想し、未来に向けた飛躍の願いを込めて考えられたもので、人差し指と中指を立てて前に突き出す米軍航空母艦のカタパルト要員がテイクオフ時に使っているハンドサインも合わせて会場全体で掛け声をかけて会場を盛り上げた。
発表後の質疑や全体発表終了後に開かれた参加者同士の交流会を通して、歴史を生かしたまちづくりに関心のある県内自治体や関係団体の活発な交流の機会となった。

各登壇者の発表要旨
山本博士氏(株式会社 三陽物産代表取締役社長・公益社団法人神奈川台場地域活性化推進協会理事長)

外国人居留地の流れを汲む、横浜山手の133番館を購入し、明治期のブラフ積み擁壁と合わせて保全するに至った経緯や苦労、工事の際の発見や次の100年に繋いでいく大切さを紹介いただいた。
山中信悟氏 (株式会社 悟工房代表取締役)

限界耐力計算を用いて歴史的建造物の風情を崩さずに耐震補強を行ってきた実践的な事例を紹介いただいた。
鈴木淳氏(横浜市都市整備局都市デザイン室)

横浜市が策定を進めている「歴史的風致維持向上計画」(歴まち計画)の策定に至った背景、計画の概要を紹介いただいた。
並木有咲氏(一般社団法人 あるっこ代表理事)

まちや建物の歴史に関心を持ってもらうためのきっかけづくりでInstagramや毎月のまち歩きイベント、行政や学校と連携した講座等の事例を紹介いただいた。
笠井三義氏(有限会社 カサイアーキテクチュラルデザイン代表取締役・JIA)

JIA(公益社団法人 日本建築家協会)の活動として県内の歴史的建造物に対し、保存要望を出してきた意義、令和7年1月22日に横浜市の歴史的建造物に認定された「旧根岸競馬場一等馬見所」を紹介いただいた。
杉本洋文氏(株式会社 計画・環境建築会長・野毛山ものがたり館)

国内の木造建築物を保存していくには大工をはじめとした職人育成が重要であること、こうした職人の技術は海外からも注目されていることお話しいただいた。
KANAGAWA HERI - PORT 2025(神奈川ヘリポート2025)神奈川歴史まちづくり自治体・活動団体報告会

日 時:令和7(2025)年2月7日(金)午後7時 - 9時半(6時30分受付開始)
場 所:massmass関内フューチャーセンター (神奈川県横浜市中区日本大通 33番地 住宅供給公社1階)
参加費:1,000円
主 催:一般社団法人社会価値共創ファーム
共 催:ヘリテイジタイムズ横浜・神奈川
協 力:関内イノベーションイニシアティブ株式会社
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