[レポート]神奈川大学非文字資料研究センター/横浜市開港記念会館合同企画展「横浜の運河 変わる役割と町並み」【THE HERITAGE TIMES YOKOHMA KANAGAWA】
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- 7月2日
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神奈川大学非文字資料研究センター/横浜市開港記念会館合同企画展「横浜の運河 変わる役割と町並み」
横浜市開港記念会館の地下1階展示エリアで開催中の、神奈川大学非文字資料研究センターと横浜市開港記念会館による合同企画展「横浜の運河 変わる役割と町並み」を見学した。
本展は、以前神奈川大学で開催された「非文字資料から見る横浜の運河」展をもとに構成されている。以下に、その展示内容の一部を紹介する。
「地図・衛星写真の中の運河」
明治初期から1980年代までの幅広い年代の地図10点と衛星写真4点が展示されている。地図や写真を丁寧に見比べることで、長い時間をかけて街が形成されていく様子を読み取ることができる。
なかには、絵地図の要素を含むものや、町の様子や名所の絵・写真が加えられた地図もある。古き横浜の町並みに思いを馳せてみるのも一興だ。
「髙木幹朗研究室の運河調査とスライドフィルム」
髙木幹朗研究室によるスライドフィルムは、神奈川大学工学部建築学科の高木研究室が昭和50(1975)年から四半世紀にわたって継続してきた4年次の輪講「横浜の運河—都市の中の河川」の成果のひとつである。高木氏の退職に際し、非文字資料研究センターに寄贈された。
当時の4年生たちは、横浜の運河の歴史的変遷を調査し、現況の全体像を把握するため、インタビュー調査や、係留されている船の種類・数の記録、定点撮影などを行っていた。変貌する都市の中で、運河が持つ意義や価値について、熱心な議論が交わされていたという。
調査が行われた1970年代後半は、都市整備が本格的に着手され、運河の景観や役割が大きく変化しつつあった時期でもある。その様子は、当時撮影されたスライドフィルムに多面的に記録されている。
展示では「景観変容」「船」「橋」「護岸」「雁木・荷揚場」「界隈」とテーマごとに分けられ、現在では大きく変化した運河沿いの風景がパネル化されて並べられている。各写真には解説も付されており、かつての姿と今との違いを知る手がかりとなっている。
会場には、見学者が自らの思い出の場所を書き込めるコーナーや、神奈川大学非文字資料研究センターの刊行物を頒布するコーナーも設けられており、見応えのある展示となっている。会期は令和7(2025)年7月13日まで。観覧無料。
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