[歴飯_193]あやとり/角打なおらい
- heritagetimes

- 20 時間前
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JR鎌倉駅から「鎌倉えびす」で有名な本覚寺方面へ向かう、鎌倉幕府が整備した中世の港「和賀江島」に向かう大町大路は、中世期から商店が多く軒を連ねた商業地区である。現在でも歴史を感じる家屋が点在する大町大路沿いに令和8(2026)年2月3日にエスニック料理×角打ち日本酒の店「あやとり/角打なおらい」がオープンした。
同店が店を構えるのは、「石川屋酒店」として宮大工が建てた築90年超の日本家屋の一画である。押縁下見板張りの外壁に、正面2階には社寺建築に見られる手すりの一種「高欄(こうらん)」が付く特徴的な外観となっている。酒店時代は、3間程度の間口一面が硝子の引き戸であったが、正面左端をボードで塞ぎ、テイクアウト用の小窓とカウンターを付けた改修を行っている。店内は中央で2間に仕切られ、右手が「角打なおらい」、左手がエスニック料理をテーマとした「あやとり」となっている。

「あやとり」側の店内正面には、伝統的な商店建築らしく採光や通風、店とプライベートな空間のつながりを調整できる「大阪格子戸(おおさかこうしど)」が付き、かつてお酒が並べられていた棚は食器棚として活用されている。「角打なおらい」側の店内正面には、酒店時代に店先に設けられていた煙草販売用のスタンドが提供スペースと再利用されており、ガラス張りの出窓と25角のタイルが張られた基壇部が味わい深い。歴史ある酒店の風情や古材を活かし、再構築した店内は居心地の良い素敵な空間となっている。

昼時だったこともあり「あやとり」のカウンターに腰掛け、「蒸し鶏のラクサ」を注文する。同店のラクサは、ココナッツベースの濃厚でクリーミーなスープにスパイスの効いたソースに、トッピングされた野菜や蒸し鶏と麺を絡めて食べる満足感のある一品となっている。トッピングでごはんも付けられるので、残ったスープと絡めても美味しそうだ。他にも牛丼や肉骨茶(バクテー)等のメニューもあり、しっかりと食事ができるのも嬉しい。

食後は隣の「角打なおらい」に。冷蔵庫に並べられた日本酒のラベルを眺めながら、店主と酒の好みについて話すのも楽しい。今回は神奈川県開成町「瀬戸酒造」の「かくかくしかじか」を手に取った。仲間と語らいながら賑やかに飲むをテーマにした飲みやすい口当たりは、「角打ち」を店名に掲げる同店にピッタリの気がする。店名の「なおらい」とは、神前に供えられた酒や料理を分けていただくことで、身を清め、日常に戻ることを意味する言葉である。忙しい日常から、一息つき、ふと日常に立ち返るために立ち寄ってみてはいかがだろうか。

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