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[歴鉄_10]横浜市電1311号 | 横浜市・横浜市電保存館

更新日:2021年5月25日


市電保存館車両展示コーナーの4台目の1300型1311号である。

横浜市電1300型は、昭和22(1947)年、終戦直後の混乱した時代に輸送力を増強するために大量30輌を製造した。製造は汽車会社東京支店・車体は全長13,620mm、全幅2,480mmの大型車輌で定員は120名であった。内装は当時の資材不足を反映しており、側窓の上部は磨りガラスになっていた。

当初3000型としたが翌昭和23(1948)年、1300型に改められた。運転台側出入口は2枚戸、中央出入口は両開引戸、車掌側は1枚引戸と独特なドアを装備した。昭和26(1951)年に中扉に日立製ドアエンジンDY24形を採用し自動化した。これは中部車掌を廃止して人件費を抑える目的があった。昭和38(1963)年から昭和40(1965)年にかけて窓枠をアルミサッシ化するなどの車体更新工事を実施。ワンマン化改造の対象から外れ、ワンマン運転の拡大と路線廃止が進むにつれ、昭和44(1969)年から廃車が始まり、この1311号も昭和46(1971)年3系統廃止、全廃となった。

1311号の傍には電停の「滝頭」と表示されている行灯(停留所標識)が前後に再現せれている。このように市電保存館では敷石や標識などが当時の姿で保存・再現されており、市電が街中を走っていた時代の「時間」と「空気」を感じることができる。


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