[歴飯_69]鎌倉 松原庵
- heritagetimes

- 2021年5月24日
- 読了時間: 2分

江ノ電由比ヶ浜駅から住宅街の中の細い道を海岸に向かって進むと、右手に建仁寺垣と四つ目垣を組み合わせたよく整った垣根が見えてくる。垣根の先に冠木門があり「丸に松葉菱」の紋、「蕎麦 酒 料理」「まつばら庵」と書かれた暖簾がかかっている。鎌倉で屈指の人気蕎麦店「鎌倉 松原庵」である。
暖簾を潜ると左手にモダンなテラス席、右手に古民家を改装した店舗がある。昼時であったため、古民家店舗の脇に下屋出しされている待合で少し待った。

暫くすると、呼び込みがあり、古民家店舗の二階の席に案内された。玄関で靴を脱ぎ、急な鉄砲階段を上がって席についた。2つのコース料理からスタンダードな冷たい蕎麦、暖かい蕎麦、一品料理の多彩なメニューから、蕎麦の味を堪能できる「天せいろ」を注文した。

店内を見渡すと、季節の花や古い建具のステンドグラスなどがさりげなく飾られていて、センスよく屋内空間がまとめられている。1階の廊下からは中庭を挟んで、窓越しに蕎麦打ちの様子も見ることができた。

暫くすると、注文の品が運ばれてきた。蕎麦は厳選された蕎麦粉を使ってその日に手打ちされた細切りの二八蕎麦。かき揚げは、三つ葉とイカとエビ。
蕎麦を一口、口に運ぶとフワッと蕎麦の香りが広がる。コシがしっかりしていて、喉越しもよく美味だ。天ぷらも三つ葉の香りが効いていて、サクサクの衣とともに、味わった。

松原庵のある一帯は、かつて、その字名を松原と言って、潮風を遮る黒松林があった。松原庵の建物は昭和初期に建築された古民家をリノベーションし平成19(2007)年3月に開業。
以来、地元の方や観光客に親しまれている。店舗にはテラスに続いているカフェも併設されているそちらも興味をそそられる。
会計を済ませ、店を出た跡、来た道をさらに進むと、すぐに目の前に由比ヶ浜の海が広がった。松林こそ、無くなっているが、ここが海岸沿いであることを改めて感じることができた。今回は昼の訪問だったが、夜も期待できそうだ。是非、再訪したい一件である。


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