[歴飯_79]Cafe IBIS
- heritagetimes

- 2021年8月8日
- 読了時間: 3分

JR川崎駅東口から京急の高架沿いに横浜方面に向かい進んだ先にある日進町はかつては日雇い労働者が集まり簡易宿泊施設などが集積していた。しかし近年では、川崎駅に近い立地条件を生かして、川崎市が簡易宿泊施設に外国人観光客を呼び込んだり、地元企業が古いビルをオフィスやスポーツ、飲食などのための複合施設「unico」にリノベーションするなど注目が集まっている。今回、訪れたIBESはその複合施設「unico」の1階にあるカフェである。

通りに面した入口から入ってすぐ左手のカウンターで注文と会計を済ませてから席を選ぶようになっている。ボリュームたっぷりなハンバーガーやライスディッシュのプレート、ドリンクが並ぶメニューを眺めながらしばし考えていたが、この日は大変暑かったこともあり、身体を優しく冷やしてくれそうな自家製のレモネードを選んで注文した。
席を選ぼうと周りに周囲を見回すと、高い鉄筋コンクリート天井に剥き出しの配管が巡らされていて、この空間が元工場であることを改めて感じさせられる。その広い空間に、キッチンを取り囲むように配されたカウンター席、キッチンに対面しながらゆったりと座ることができるソファー席、そのさらに奥にテーブル席がある。その中から入口正面のテーブル席を選んで座った。

席からあたりを見渡すと、貸し出し用の本が並べられている本棚、レコード棚、ギター、大きなスピーカーやアンプなどの機材が並んでいる。また、フリーWi-Fiと電源などもあり、DI Yテイストの店内装飾とBGMも相まって地域のサードプレイスとして何時間でも好きな過ごし方でいられるような空間に仕上がっている。
しばらくすると、グラスにたっぷりと注がれた自家製ピンクレモネードが運ばれてきた。一口吸い上げると、果肉感の残った、それでいて口当たりの良い優しい甘さが口に広がった。

レモネードを飲み終えた頃には、昼時になり、複合施設のカフェらしく、入居者、利用者が常連のようで、次々と店主に声をかけながらオーダーをしていた。看板商品のハンドドリップコーヒーの香りが広がり、続いてハンバーガーのパテを焼く匂いが漂ってきて食欲をそそる。
IBISが入居するunicoは元々、昭和40(1965)年頃に建てられた、食品包材を扱う「ヨネヤマ」の本社ビルを平成27(2017)年に複合施設としてリノベーションした施設。unicoは、unicoAとunicoB、そしてunicortと名付けられたバスケットボール施設の3棟からなり、IBISはそのうちのunicoAに平成31(2019)年4月にオープンした。
店名のIBISはコウノトリのこと。この場所がコウノトリのように幸せを運ぶようになりたいという店主の思いが込められている。まさにそんな居心地の良い、拠り所になっているのではないかと思う。unicoにはIBIS以外にも多くオフィスが入居している。是非、一度立ち寄っていただきたい。


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