[歴飯_116]Café Ehrismann(カフェ・エリスマン)
- heritagetimes

- 2022年11月9日
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横浜山手西洋館7館の一つエリスマン邸は、生糸貿易商社シーベルヘグナー商会の支配人格であったF.エリスマン氏の邸宅として、大正15(1926)年に山手町127番地に建てられた。現存しているのは洋館のみだが、元は和館も併設した和洋併設住宅であったそうである。山手地区内に現存する他の洋館と異なり、水平を強調、装飾の少ないシンプルな下見板張りの外観はモダニズム建築の要素も持っている。設計は、旧イタリア大使館日光別邸やグリーンハウスの愛称で親しまれる旧藤沢カントリー倶楽部クラブハウス等を手掛けたA.レーモンドによる。マンション建設により一度解体されたが、当時の所有者から横浜市が部材の寄贈を受け、後に元町公園内の現在地に再建された。

かつて厨房として使用されていた1階の一室に令和4(2022)年7月にオープンしたのが、「Café Ehrismann」である。玄関ホールを入ると、正面旧食堂脇の小部屋に喫茶室への入り口がある。室内に入ると、旧厨房から元町プール側に増築された鉄骨フレームに大きく設けられた窓を介し、木々の緑が室内いっぱいに広がる。
窓際の席に腰掛け、アイスワッフル添えとコーヒーを注文する。アイスはベルギー発祥のグラシオアイスクリームを使用しているそうで、抹茶かバニラのフレーバーが選択できる。フワッとしたワッフルに濃厚なアイスクリームを添えて食べると口いっぱいに芳醇な香りと優しい甘さが広がり、贅沢な味わいを堪能できた。パスタやホットドック等の軽食メニューもあるので、昼食時の利用もできる。

エリスマン邸の近くには、洋館の喫茶室として親しまれている「えの木てい」、山手西洋館の一つ山手234番館とべーリック・ホール、山手聖公会会堂、山手資料館、外国人墓地、関東大震災前の西洋館の地下遺構であるブラフ80番館メモリアルテラスがあり、外国人居留地であった横浜山手の風情を強く感じることのできる一帯を形成している。横浜山手散策と合わせて、是非「Café Ehrismann」を訪ねてみてはいかがだろうか。

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