[歴飯_10]隣花苑 【閉店】
- heritagetimes

- 2019年12月2日
- 読了時間: 1分
更新日:2022年6月12日
※記事は取材当時のものです。

横浜を代表する名所の一つに三溪園がある。ここは、生糸貿易で財を成し、日本各地から寺社や古民家を移築しながら造られた原冨太郎(原三溪)の自邸だ。「土地は自分のものだが、風景は皆のもの」との考えの下、既に明治末には自邸の一部(外苑)を公開している。 三渓は美食家でもあり、中でも自ら開発した「三溪麺」には自信を持っていたそうだ。園内の「待春軒」では、「三溪麺」が味わえる(三溪麺については、「待春軒」の紹介記事を参照)。今回紹介する「隣花苑」もまた、「三溪麺」が味わえる店だ。建物は、三溪が長女のために静岡県大仁にあった邸宅を昭和5年に移築したもので、足利時代にまで遡る部分もあるらしい。三溪園正門を出て左手に進み、直ぐの路地を入って行くと店の看板が見えてくる。

玄関を潜ると、微かに炭の香りがしてきた。土間の囲炉裏には火が入り、ゆらゆらと白い煙がが登っている。燻されて黒く光る梁が重なる天井は、どこか見ていて安らぐ。こちらでは、季節の食材を使った小鉢も付いた三溪麺の懐石が基本メニューとなる。
今回は春先だったため、フキや菜花等が出てきた。最後はもちろん三溪麺を味わいながら、古民家が醸し出す優しい空間で、贅沢な時間を過ごすことができた。


![[イベント]第1回えんがわ茶論【野毛山ものがたり館】](https://static.wixstatic.com/media/36bc9a_964ca0dd96664c9797e10e3b12931616~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_1406,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/36bc9a_964ca0dd96664c9797e10e3b12931616~mv2.jpg)
![[イベント]権現山の茶会【金沢八景権現山公園】](https://static.wixstatic.com/media/36bc9a_5d7bc38693944cbb9cb8f75546e06514~mv2.png/v1/fill/w_980,h_690,al_c,q_90,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/36bc9a_5d7bc38693944cbb9cb8f75546e06514~mv2.png)
![[記事紹介]ヨコハマヘリテイジスタイル2025年秋号発行【横浜歴史資産調査会】](https://static.wixstatic.com/media/36bc9a_872f5468b3da49208385601c05c96411~mv2.png/v1/fill/w_942,h_182,al_c,q_85,enc_avif,quality_auto/36bc9a_872f5468b3da49208385601c05c96411~mv2.png)
コメント