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[歴飯_34]オー・ジャルダン・ドゥ・ペリー 【閉店】

更新日:2022年6月12日

※記事は取材当時のものです。


横浜・関内の日本大通りは旧居留地の中央を、市街地から開港の地・象の鼻波止場に向かって貫いている並木道で、多くの歴史的建造物が集積している。そのうちの一つが、横浜開港資料館旧館(旧横浜英国総領事館)である。横浜市指定文化財となっているこの建物の文化財としての指定名称は「横浜開港資料館旧館(旧横浜英国総領事館)及び旧門番所」となっており、元の番所、つまり守衛室にあたる部分も指定されている。今回、紹介するのは、その開港資料館の東門にある平屋の旧番所をリノベーションして営業しているカフェ「オー・ジャルダン・ドゥ・ペリー(Au jardin de Perry)」である。




フランス語で「ペリーの庭で」という意味の店名を持つこのカフェは開港広場に面しており、開港資料館に入館しなくても利用することができる。 ドアをあけ店内に入ると、綺麗にリノベーションされた店内が見渡せる。もともと守衛室だということもあり、豪華な装飾などはないシンプルで質素な仕上がりとなっている。開港広場が見える大きな窓際の席に座りメニューを見た。メニューは時間帯によりモーニング、ランチ、デザートに分かれている。 今回はランチタイムであったので、メニューの中からハムとチーズぎ挟まれたサンドイッチとサラダがワンプレートにのっている。パンプレートのドリンクセットを選んだ。 横浜開港資料館は、開港百年を記念して編さんされた「横浜市史」の収集資料を基礎に、昭和56(1981)年に開館した。建っている場所は、安政元(1854)年に日本の開国を約した日米和親条約が締結された場所で、当館の中庭にある「たまくすの木」は条約締結の時からあったと伝えられている。日米和親条約締結後、1859(安政6)年には横浜が開港、横浜はこ日本を代表する貿易都市になった。開港資料館はこの間の横浜の歴史を明らかにすることを目的に設立され、関係資料を収集し展示するとともに、閲覧室で広く市民や研究者に資料を公開する活動を行なっている。 件の「たまくす」が鎮座する中庭や旧館にも入館料なし立ち入ることができるが、ここに立ち寄ったせっかくの機会であれば、展示室も合わせてご覧いただき、改めて横浜の開港の歴史に思いを馳せていただきたい。



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