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[歴飯_195]OMO7横浜・OMOベーカリー


横浜市政の歴史を象徴する旧横浜市庁舎が、星野リゾートの手によって「OMO7横浜 by 星野リゾート」へと生まれ変わった。THE HERITAGE TIMES YOKOHAMA KANAGAWA では宿泊レポートとして、村野藤吾建築を生かしたホテルとしてのリノベーションの様子を詳しく紹介したが、今回は中の「OMOベーカリー」に焦点を当てる。

今回、「歴飯」で訪れたのは、同ホテル2階に位置する「OMOベーカリー」である。

横浜DeNAベイスターズの試合を控えた晴天の昼下がり。スタジアムへ向かう前に、早めのランチを兼ねて足を運んだ。

早速、注文の待機列に並ぶが、OMOベーカリーの内側には辻晋堂による陶壁画「海・波・船」が原位置に保存されているので見逃さないでいただきたい。



OMOベーカリーでは、宿泊客の朝食タイムが終わる10時以降であれば、宿泊客以外の利用も可能となる。今回注文したのは、朝食モーニングセットだ。内容は、彩り豊かなサラダにホットミール、10種類から2つ選べるパン、そしてスープとドリンクが付く。

その選べるパンの中から、「フレンチトースト」と「クロックムッシュ」をセレクトした。隣に並ぶカレーパンの豊富なバリエーションにも惹かれたが、それは次回の楽しみにとっておくことにする。セットのドリンクには「スペシャルラテ」を合わせた。



室内の座席を見渡せば、旧議会棟で実際に使用されていた椅子を転用した席や、歴史を紐解くライブラリーが配され、村野建築の息遣いを感じることができる。しかし、この日のような五月晴れには、ぜひ外のテラス席を選んでほしい。

このテラス席こそ、かつての旧市庁舎において「市長室」のバルコニーであった場所なのだ。



目の前には横浜スタジアムが広がり、試合開始を待つファンの熱気が伝わってくる。スタジアム周辺は多くの人で賑わっているが、ここ一帯にはホテルらしい、ゆったりとした落ち着きのある時間が流れている。新緑が美しく、吹き抜ける風が実に心地よい。

運ばれてきたモーニングセットは、予想以上のボリューム感であった。



ホットミールには、食べ応えのあるソーセージと厚切りベーコン、そして絶妙な茹で加減の卵が添えられている。選んだパンの質も高く、特にラテのまろやかな味わいが、食事の満足度を引き立ててくれた。



食事を終えた後も、ラテを片手にスタジアムを眺めながら過ごす。旧建築を生かして改修された建物の詳細な意匠については宿泊レポに譲るが、こうして旧建築時代には脚を踏み入れることが出来なかった場所が、一般利用者に開かれ、歴史が継承されていることは、リノベーションの姿勢として評価したい。



試合前の高揚感と、歴史的建造物が醸し出す静謐な時間。

関内駅前という好立地にありながら、喧騒から一歩引いたこのテラス席は、横浜の過去と現在が交差する、唯一無二のランチスポットと言えるだろう。


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