[レポート]「臨春閣」内庭 特別開放【THE HERITAGE TIMES YOKOHAMA KANAGAWA】
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「臨春閣特別公開」のプレイベントとして実施された「臨春閣」と「白雲邸」に囲まれた内庭(通常非公開)の特別開放に参加したので、その見どころを紹介する。

円柱形手水鉢
天正17(1589)年に豊臣秀吉により架け替えられた京都五条大橋の橋杭の石を使って作られたといわれる手水鉢。短く切られているが、正面に大きく「天正十七年」の銘文が入っている。秀吉は、五条大橋は大仏を安置する方広寺(京都市東山区)造営に伴い、参詣道に当たる六条坊門小路に橋を設けた。この道は京都と伏見を結ぶ幹線の役割を担い、通りと橋はともに「五条」を冠して呼ばれるようになった。大水にも耐える常設橋を目指し、橋に石柱を用いた。
昭和10(1935)年の京都大水害(鴨川大洪水)後には、川底を掘り下げる作業で、秀吉時代の橋脚の石柱が見つかっている。「天正十七年(1589年)津国御影(つのくにみかげ)七月吉日」の刻印があり、神戸市から切り出したと分かった。この石柱は現在、京都国立博物館の庭に展示されている。

身代り灯籠
千利休(1522 - 1592)が刺客に襲われたとき、体をそれた刀が当たったという伝承のある灯篭。

臨春閣・住之江の間
内庭から臨春閣の住之江の間を見ることができる。床の間に狩野山楽の作と伝わる「浜松図」、地袋の扉に「浜松図黒漆螺鈿細楼閣人物図扉」、奥の欄間障子に「立涌文欄間障子」、天井に「卍崩しの竿縁天井」など特徴的な意匠を確認できた。
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