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[開港5都市]景観まちづくり会議2025神戸大会 - 02 全体会議I【THE HERITAGE TIMES YOKOHAMA KANAGAWA】


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開港5都市景観まちづくり会議、始まる


令和7(2025)年11月29日(土)、いよいよ「開港5都市景観まちづくり会議2025神戸大会」が始まった。大会は3日間開催され、初日は全体会議1(開会式・基調講演・FG企画I(FG=次世代))、ウェルカムパーティー、2日目は分科会、3日目は行政会議、代表者会議、全体会議2(分科会報告・閉会式)、それに複数のオプショナル企画で構成されている。

全体会議1の会場は、「Stage Felissimo Hall(神戸市中央区新港町)」である。フェリシモはファッション、雑貨、手づくりキットなど、自社企画商品を主とした通信販売企業。昭和40(1965)年「株式会社ハイセンス」として創業、平成7(1995)年に神戸に本社を移転して以来、神戸の企業として様々な活動を行ってきた。そして令和3(2021)年1月、新たにこの場所に本社社屋「Stage Felissimo」を竣工させた。「Stage Felissimo」は、フェリシモと関わるすべての人々にとって、しあわせ創造の舞台となるようにという願いが込められているという。「Stage Felissimo Hall」その社屋の中で一般利用が可能な施設として開設された。



Stage Felissimo Hall
Stage Felissimo Hall

会場前では揃いのTシャツを着た実行委員会のメンバーが受付を行なっている。また、会場では各都市のグッズやパンフレットの紹介も行われている。

会場内では横浜、長崎、新潟、函館からの参加者に加え、開催都市である神戸市で募集した一般参加者も含め、約200名が集まり、それぞれに挨拶を交わしていた。


開会式


定刻となり開会。「通常は開催都市から司会が選ばれるが、開港5都市景観まちづくり会議も7巡目ということで、都市の垣根を越えてお願いをした。」と曹英生氏(2025神戸大会実行委員会委員長)から紹介された原田宏子氏(長崎市)の司会で開会した。


原田宏子氏(長崎市)
原田宏子氏(長崎市)

最初に主催者挨拶として、曹英生氏(2025神戸大会実行委員会委員長)から「神戸大会のメインテーマは、前回横浜大会のテーマ『みらいへの架け橋~時代の積層で輝くまちとひと~』をさらに具体的に実行するという意味を込めた「してきたコト、これからするコト」とした。小さなことでも粘り強く、継続して実行していくという意思が込められている。」との挨拶があった。


曹英生氏(2025神戸大会実行委員会委員長)
曹英生氏(2025神戸大会実行委員会委員長)

続いて、開催都市である神戸市の小松恵一副市長から、最近の神戸の街づくりの「都心・ウォーターフロントの再生」「既存市街地・ニュータウンの再生」「森林・里山の再生」について紹介した。そして「盛会をお祈りしている。」と挨拶を締めくくり、4都市からの会議参加者らを歓迎した。


小松恵一氏(神戸市副市長)
小松恵一氏(神戸市副市長)

基調講演:開港都市の賑わいづくり


  • 小池弘之氏(株式会社フェリシモ代新事業開発本部長取締役)

フェリシモの歴史と神戸での事業について、2024年にリニューアルオープンした神戸ポートタワーの運営、ディック・ブルーナの「ミッフィー」とコラボレーションし地域の17施設が参加したプロモーション、横浜や長崎との連携の事例も紹介された。


小池弘之氏(株式会社フェリシモ代新事業開発本部長取締役)
小池弘之氏(株式会社フェリシモ代新事業開発本部長取締役)
  • 茶谷幸治氏(イベント・ツーリズムプロデューサー)
  • 伊藤史隆氏(神戸新開地・喜楽館支配人)

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続く基調講演は対談方式で進められた。登壇したのは、1993年「アーバンリゾートフェア神戸’93」のチーフ・プロデューサー、1999年「しまなみ海道’99」の広島・愛媛両県総合プロデューサー等を歴任したイベント・ツーリズム・ツーリズムプロデューサーの茶谷幸治氏と、朝日放送テレビ(ABCテレビ)のアナウンサーで神戸新開地・喜楽館支配人の伊藤史隆氏である。


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「外国人観光客上位5県で71%、国内上位5県で42%と、各都市でいろいろな取り組みをしてきたにもかかわらず、上位のいくつかの都市に集中している」と問題提起した上で、「観光情報は液状化しており、観光客は『なんとなく』来ている。扇動的なプロモーション、つまり『バズらせる』ことが必要」と指摘。「神戸の神戸牛や新潟の日本酒など、特徴的なものものを『ナンバーワン』と言い切ること、『一生に一度は行きたい』と思わせる必要がある」と話があった。


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