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[開港5都市]景観まちづくり会議2025神戸大会 - 10 FG企画(後編)「これからするコト」【THE HERITAGE TIMES YOKOHAMA KANAGAWA】

更新日:1 時間前

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FG企画とは

FG(Future Generation)企画は、開港5都市景観まちづくり会議の参加者の世代交代を目指し、長崎市の平山広孝氏が提唱し平成28(2016)年から活動を本格化させ、その後の各都市の大会にも継承され、プレゼン大会やワークショップなど各都市で様々な趣向で、これまで「まちづくり」や「景観」そして「開港5都市」に関わる機会がなかった若者世代の入口として、また交流の場として開催されてきた。

今回のFG企画は初日のFG企画(前編)「若手からレジェンドに聞く開港5都市」とFG企画(後編)「これからするコト」の2部構成となっている。

この日は、その後編にあたり、神戸KIITOにおいて、各都市の参加者が分科会を終える時間にあわせて午後6時30分から開催された。会場等の準備の中心は「コネクトKOBEコモンズ」という、神戸の若者たちが主体となって、若者の価値を発見し発信することを目的に活動している35歳以下を参加条件とする団体。代表は同団体を創設した井上小矢香氏


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神戸KIITO

会場の神戸KIITOは、神戸市中央区の新港地区の旧神戸生糸検査所を改修し、ユネスコ創造都市ネットワーク「デザイン都市・神戸」の創造と交流の拠点として、平成24(2012)年8月に開館した。この施設でかつて生糸の品質検査を行っていた歴史にちなみKIITO(きいと)という愛称で呼ばれている。

神戸生糸検査所は、昭和2(1927)年に輸出生糸の品質検査を行う施設として、清水栄二の設計により旧館が建設され、全盛期の日本の生糸輸出を支えた。

昭和7(1932)年には国に移管され、置塩章の設計により国立生糸検査所(新館)が東に建て増しされた。

戦後、合成繊維の出現により生糸の輸出が減少すると、それに合わせる形で組織統合などを行い、昭和55(1980)年、神戸生糸検査所は閉所された。平成3(1991)年には農林水産省消費技術センターに改称、平成6(1994)年に神戸市の景観形成重要建築物の指定対象候補として選定される。平成19(2007)年、消費技術センターの移転に伴い土地建物が売却方針と報道されると、保存活用要望の運動が高まり、平成21(2009)年、神戸市が購入し、平成24(2012)年8月の神戸KIITO開館に至った。


(C)一般財団法人神戸観光局
(C)一般財団法人神戸観光局

趣旨説明


入口で受付を済ませると、「老祥記」の豚まんが配られ、分科会で空いた小腹が満たされる。会場には模造紙とポストイットがセットされた6つのテーブルが置かれ、参加者は5〜7人に分かれて座った。


「老祥記」の豚まん
「老祥記」の豚まん

会場はその3階303号室で開催された。一部の分科会からの合流が遅れたため10分ほど遅れてスタート。司会は植村 一仁氏(コネクト神戸・三宮センター街一丁目商店街振興組合)。趣旨と本日の流れについて「昨日、今までになかった形でレジェンドの皆さんに『してきたコト』についていろいろお話しを伺った。今日は『今後、こういうことをやっていこうよ』という話ができれば良いと考えている。」と説明があり、いよいよグループに分かれてディスカッションが始まった。

グループワーク1では「開港5都市の現状課題の抽出」、続くグループワーク2では、課題に対して「これからするコト」を話し合われ、最後に各グループで話し合われたことを発表し共有した。


植村 一仁氏(コネクト神戸・三宮センター街一丁目商店街振興組合)
植村 一仁氏(コネクト神戸・三宮センター街一丁目商店街振興組合)

グループワーク


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各グループの発表


グループ1

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課題

  • 開港5都市のメンバーの高齢化

  • 「この街に住んでいるんだ」という誇りの希薄化

  • そもそも「まちづくり」が仕事にならない。

  • 横浜なら「これ」というお土産がない。 など

これからやるコト

  • 情報発信の一環として「開港5都市」のブランディングをして、参加者以外の人に広めていく。

  • 開港5都市のあるあるのネタを集めてラジオで発信する。

  • 開港5都市でタータンのように共同の商品開発。

  • 開港5都市参加者の横の交流。 など


グループ2

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課題

・2泊3日となっている会議の見直し。

・参加者の継承。

・市民に知られていない。 など

これからやるコト

・5/14を開港5都市の日に制定

・法人化、共同事務局の設置。

・開港5都市の愛称やロゴをコンペで決める。 など


グループ3

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課題

・一般に知られていない。参加しにくい。

・大会中に参加者が交流する時間が少ない。 など

これからやるコト

・ホームページ、SNSの活用 など


グループ4

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課題

・開港5都市の知名度がない。 など

これからやるコト

・各都市のノウハウの共有

・開港5都市の商品開発。

・リレー形式のSNS発信 など


グループ5

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課題

・開港5都市会議に参加する意義が見えにくい。

・参加者に学生が少ない。 など

これからやるコト

・大会前の分科会の開催。

・「景観まちづくり」の先の「観光」や「賑わい」といったテーマを設定する。 など


グループ6

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課題

・各都市ごとに行政との関係性に悩みを抱えている。

・プラットフォームは確立しているがうまく作用していない。

これからやるコト

・「防災」や「景観」といったジャンルごとに大会外でも分科会を継続。

・一般社団法人開港5都市の設立 など


まとめ(植村氏)

「『知名度』や『共通事務局』など共通している事項もあった。これらを実現できるかはこれからだと思うが、良い意見が集まったと思う。ありがとうございました。」


集合写真
集合写真


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