令和3(2021)年11月21日(土)、「開港5都市景観まちづくり会議2021 長崎開港450周年記念大会」2日目の朝は、10の分科会に分かれるエクスカーションで始まる。
THE HERITAGE TIMES YOKOHAMA KANAGAWAは、そのうち
①営みとつながりが創る 新しい居留地物語~長崎居留地のグランドデザインをめぐる旅~
⑥港市長崎を「土木」で巡る旅
⑧「裏長崎」で「まち登山」~長崎アソビのニューノーマル~
⑨茂木地域まるごとホテルプロジェクト構想の未来を描く~アルベルゴ・ディフーゾを目指して~
の4コースに加した。
<分科会⑨>
分科会9のテーマは「茂木地域まるごとホテルプロジェクト構想の未来を描く~アルベルゴ・ディフーゾを目指して~」。茂木地区は市内中心部から車で約20分の閑静な港町。山側にはブランド産品「茂木びわ」の産地、海側には良好な漁港が広がる。かつては長崎と熊本・雲仙をつなぐ港としても賑わい、多くの文化が営まれてきた。そんな風光明媚な環境や歴史文化を生かし、廃料亭を観光拠点として再生する新たな活動が注目されており、その様子を体験するコースとなっている。
午前9時に浜の町バス停留所にに集合。そこから路線バスで20分ほど移動した先に「長崎市の奥座敷」として栄えた茂木町がある。
この分科会には各都市から9名が参加。案内人は大島徹也氏(茂木まちホテルツーリズム協議会)と佐藤瞳氏(ダイスプロジェクト)。
バス停留所からプレミアム朝フェス会場がある元料亭を改修したオープンイノベーション拠点「NAGASAKI HOUSEぶらぶら」まで軽く街歩きをしながら移動した。
プレミアム朝フェス会場では「ヨガ体験」、「サイクリング体験」、「モルック体験」、「リアカー体験(コーヒーの振る舞い、本、遊び道具貸し出し)等が提供され、参加者同士が交流を図りながら、茂木の朝を楽しんだ。
次に、茂木の街歩きが行われた。居留地時代は長崎市から雲仙の避暑地へ向かう要所として外国人が多く訪れた場所で、とても賑わっていた様子などの解説があった。
ランチタイムはふぐ葉理を提供している中崎水産。食事後は「月と海」のミーティングルームにてプロジェクトの説明と意見交換が行われた。
参加者からは「まだまだ、地域の住民と十分に連携が深まっていないように感じた。」などの意見も聞かれ、有意義な意見交換となった。
(本記事は「開港5都市景観まちづくり会議2021長崎開港450周年記念大会開催記録(開港5都市景観まちづくり会議2021長崎開港450周年記念大会実行委員会編集・発行、2022)から引用し、再編集したものである。)
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